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(3)機関事故に関連した潤滑油圧力低下・冷却水温度上昇警報装置の作動別の状況
海難審判庁では内航貨物船の機関事故に対しての警報装置の作動別の状況を調査している。調査結果を以下に引用する。
[潤滑油圧力低下・冷却水温度上昇警報装置が関連したものが25隻あり、その作動状況は、表のとおり、作動したが損傷箇所の焼き付きなどで、既に事故が進行しており、警報の効果がなかったもの12隻となっている。また作動しなかったもの9隻の理由をみると、故障していたものが6隻、電源を切っていたものが2隻、警報作動前に事故に気付き作動を止めたものが1隻となっている。…平成6年、内航貨物船海難の実態、海難審判庁より引用]
このことから、機関分析システムには大きな事故になる前に予知する「予知機能」が必要と判断される。また当該警報装置の故障も24%と多いことが事故につながっている大きな要因と思われるので信頼性ある機関分析システムが必要である。

表4−2−4−3−3 警報装置の作動別の状況(内航貨物船)

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